医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)ってどんな資格?試験の内容など

ニチイの通信や通学スクールなどで勉強できて、合格すると「メディカルクラーク®」を名乗ることができる「医療事務技能審査試験」。

どんな資格なのか、試験内容や勉強にかかる期間などを調べました…!

概要

医療事務技能審査試験は、「医療事務の業務レベルを審査し証明することで、医療事務のスキルと地位の向上に役立てる」という目的で昭和49年から実施されている試験です。(かなり古い…(°_°)!)

40年以上もの実績がある資格で、審査されるのは「医療機関などにおける受付業務」と、「診療報酬請求※業務の能力」です。

(※診療報酬請求は、患者さんが受けた医療行為の保険点数が何点かを書いた診療報酬明細書(レセプト)を患者さんが加入している健康保険組合に提出して、1点10円で計算した診療報酬を支払ってもらうという業務です。)

この試験の特徴は診療報酬請求業務だけでなく、窓口での患者さんへの応対や院内でのコミュニケーション能力も問われるところにあります。

医療事務技能審査試験に合格した人には、医療事務に必要な能力を備えていることを証明する「メディカルクラーク®」の称号が与えられます。(「メディカルクラーク®」は商標登録されている称号です。)

医療事務技能審査試験には医科と歯科があり、資格有効期限はありません。

試験の詳細

医療事務技能審査試験の受験の詳細についてです。

試験日程

医療事務技能審査試験は年に12回、毎月実施されています。
受験の申し込み期間は、試験日の二ヶ月前から試験日の二週間前まで。

合格発表は受験日から約1ヶ月後に郵送で通知され、合格者には合格証書が交付されます。

試験会場

各都道府県内の公共施設などで実施されます。

受験資格

医療事務技能審査試験に受験資格はありません。どなたでも受けることができます。

受験料

医療事務技能審査試験の受験料は医科・歯科ともに税込み7,500円です。(2018年現在)

合格率

医療事務技能審査試験の合格率は60〜70%です。

合格ライン

医療事務技能審査試験に合格するには、学科試験と実技試験Ⅰ・Ⅱの3科目それぞれにおいて70%以上を得点することが必要です。

3科目すべてを受験した中で合格した科目について、6ヶ月間受験免除とする「試験科目免除制度」があります。(初回受験では3科目すべてを受験しなければなりません。途中退場した場合は棄権とみなされます。)

主催団体

医療事務技能審査試験は一般財団法人・日本医療教育財団が主催しています。

1974年に設立して以来、40年以上にわたって医療福祉社会を支える人材の育成と活躍を推進している財団です。

日本医療教育財団は、医療事務技能審査試験のほかにも以下のような医療事務の関連資格の試験を実施しています。

  • 医師事務作業補助技能認定試験
  • 医事業務管理技能認定試験
  • 医事オペレータ技能認定試験
  • 医療秘書技能認定試験
  • 診療情報管理技能認定試験
  • クリニック事務技能認定
  • 調剤報酬請求事務技能認定
  • 歯科助手技能認定
  • メディカル・フロント・コンシェルジュ技能認定
  • ケアクラーク技能認定試験

日本医療教育財団の連絡先は以下の通りです。

〒101-0064 東京都千代田区神田猿楽町2-2-10
一般財団法人 日本医療教育財団
http://www.jme.or.jp
TEL:03-3294-6624(代)
FAX:03-3294-1787

試験の内容

試験の内容については次のことを調べました。

  • 試験の出題範囲・試験方式
  • 公式テキストはあるか
  • 就職に有利か
  • 難易度・資格取得までの平均勉強時間
  • 対応講座のあるスクール

試験の試験方式・出題範囲

認定審査の試験は13時15分から開始され、全部で180分間です。時間の内訳は以下の通りで、それぞれの合間に10〜15分の休憩を挟みます。

実技I ・・・50分
学科・・・・60分
実技II・・・70分

医療事務技能審査試験の科目ごとの試験方式と出題範囲は以下の通りです。

学科の試験方式

60分間で択一式の25問を解きます。
学科試験では、参考資料を見ることができます。

学科の出題範囲

学科の試験範囲は選択1科目を含めて7科目です。

1. 医療保険制度

各種医療保険の制度について出題されます。

2. 高齢者医療制度

高齢者医療制度の概要や特定健康診査、後期高齢者医療給付について出題されます。

3. 公費負担医療制度

公費負担医療に関連する各種法律について出題されます。

4. 介護保険制度

介護保険制度の概要や給付について、介護サービス利用方法、介護保険と医療保険などの関係について出題されます。

5. 医事法規一般

医療保障制度の基礎用語、医療法・医師法などの各種法律、療養担当規則について出題されます。

6. 医事業務

個人情報取り扱いなどの医事担当者としての心得や、外来・入院業務、窓口会計業務について出題されます。

7. 選択科目:以下の科目から一つ選択

医科の選択科目
  • 診療報酬請求業務(診療報酬請求業務について出題されます)
  • 医学一般(人体と疾病の知識について出題されます)
  • 薬学一般(医薬品の種類、薬効、作用などについて出題されます)
  • 診療録(医科医療用語・略語、診療録・カルテ読解などについて出題されます)
歯科の選択科目
  • 歯科診療報酬請求(歯科診療報酬請求について出題されます)
  • 医学一般(口腔解剖と病理、各器官の知識について出題されます)
  • 薬学一般(歯科用医薬品の種類や薬効、作用などについて出題されます)
  • 診療録(歯科医療の用語・略語、診療録・カルテ読解などについて出題されます)

実技Iの試験方式

50分間で記述式の2問を解きます。
実技Iの試験では参考資料を見ることができません。

実技Iの出題範囲

医事課での患者応対について出題されます。

実技IIの試験方式

70分間で記述式の問題を4問解きます。
実技IIの試験では参考資料を見ることができます。

実技IIの出題範囲

診療報酬明細書(出来高請求)を点検する問題が出題されます。(歯科は歯科診療報酬明細書)

公式テキストの有無

日本医療教育財団に問い合わせたところ、医療事務技能審査試験には公式テキスト、講座はないそうです。(2018年3月現在)

就職での有利さ

いろいろな求人情報を調べてみて、メディカルクラーク®の資格が必須である職場や、資格保持者には時給をプラスしている求人もありますが、メディカルクラーク®有資格者であっても未経験者は不利な傾向にあると感じました。

ただ、中には未経験・無資格OKという求人もあります。未経験者でも資格を持っていれば、持っていない人よりは知識があるので優遇されると思います。

メディカルクラーク®の合格で目指せる職場は、

  • 病院
  • 医院・診療所・クリニック
  • 医療福祉センター
  • 医療事務代行会社

などが代表的なところです。

※もし、もっと有利になる資格をとりたいとしたら、診療報酬請求事務能力認定試験がおすすめです。

難易度・資格取得までの平均勉強期間

医療事務技能審査試験の難易度は、「高い、やや高い、普通、やや低い、低い」の中の「やや高い」に判定します!

資格取得までにかかる時間について、資格スクールのサイトで調べたところ、「通信講座で3〜6カ月」「通学講座は3カ月」が目安とのこと。

ニチイの通学コースの短期クラスだと、1ヶ月半での取得も可能だそうです。

対応講座があるスクール

医療事務技能審査試験に対応するスクールを調べました。

通学講座のスクール

ニチイ(3ヶ月クラスと短期クラスがあります)

通信講座のスクール

ニチイ

大学・短期大学

宇都宮文星短期大学

専門学校

帯広コア専門学校
つくばビジネスカレッジ専門学校
ELICビジネス&公務員専門学校
都城デンタルコアカレッジ
専門学校ビーマックス