医療事務の仕事の種類…病院以外にも色々あるの知らなかった!

医療事務と一言でいっても、企業や介護施設などいろいろな施設があるよう。

そこで、医療事務として働ける職場と仕事の内容について調べてみました!

医療事務として働ける職場

医療事務が活躍している場所としては、

  1. 病院
  2. クリニック・診療所・医院
  3. 歯科医院
  4. 調剤薬局
  5. 検診センター・健康増進センター
  6. 救急診療施設
  7. 介護サービス施設・老人養護施設
  8. 企業やホテルにあるクリニック
  9. 保険会社
  10. 審査支払機関のレセプト点検部署
  11. 医療事務代行会社
  12. 医療事務ソフト製作会社・専門学校

などがありました。思っていたよりたくさんでびっくり!

① 病院

正式にはベッド数が20以上の医療のことを病院と呼びます。

病院での仕事は受付業務、クラーク業務などがありますが、それぞれについて、くわしくは「病院内の各部署での仕事」で書きます。

分業化している職場、とくに大規模な病院では1日に大量の担当業務をこなします。たいていの病院では定期的に異動があるので、それに応じてさまざまな業務を体験すると良いそうです。(※1)

一つ一つ仕事を覚えられるので、未経験から働き始める職場として選ぶ人が多い、というのもポイントです。

② クリニック・診療所・医院

病院に対して、ベッド数が19以下の医療機関をクリニック、診療所、医院などと呼びます。いわゆる「町のお医者さん」ですね。

こちらは多くの仕事を少ない職員で回す職場なので、医療事務は以下のような多くの仕事を全て受け持ちます。

  1. 受付(来院した患者さんの保険証を確認する、患者さんに問診票を書いてもらう、診察券を発行する、電話応対など)
  2. カルテ作成(問診票や診療の内容をコンピュータに入力、カルテを作成する)
  3. オペレーティング(カルテを診療室に運ぶ、カルテ内容から医療費計算を行う)
  4. 備品の管理(医薬品や診療材料の購買・管理)
  5. 診療の補助(レントゲンフィルムの管理・現像など)
  6. 会計(カルテ内容から医療費を精算する)
  7. レセプト業務(患者さんが受けた医療行為の保険点数が何点かを書いた診療報酬明細書を作成して、それを健康保険組合に提出し、診療報酬を支払ってもらう)
  8. 院内清掃(診療時間前または後の掃除)

などがあります。(※2)

あらゆる仕事をこなす手際の良さが求められる職場について、「トータルなスキルがつけられそう」とも「小さな職場は人間関係が濃いから、人によって向き不向きはありそうだな」とも感じました。

③ 歯科医院

医療事務の仕事は歯科医院にも。歯科医院では、基本的な医療事務の業務(受付・カルテ作成・オペレーティング・会計・レセプト業務など)に、器具の準備や清掃などの診療補助がプラスされることもあります。

忙しい医師の動きに合わせて補助をするには、ある程度の歯科の基礎知識が必要です。

ただ、歯科医院では歯科衛生士や歯科助手スタッフが医療事務業務を兼任することが多く、医療事務専任の募集は少ないようです。

④ 調剤薬局

調剤薬局で働く場合には、基本的な医療事務の業務(受付・カルテ作成・会計・レセプト業務)の他にも、薬歴簿(やくれきぼ)への記入、薬袋の準備、薬品の棚卸作業、アンケートの回収など、薬剤師のサポート業務も合わせて行うことが多いそう。(※3)

「診療報酬ではなく調剤報酬」「カルテではなく薬歴簿」などの違いはありますが、基本的な医療事務業務の内容は同じで、月末月初も病院同様にレセプト業務(医療費から自己負担分を差し引いた額を、保険組合などに請求するための明細書の作成と提出)で忙しくなるそうです。

医薬分業が進み処方せんの取り扱いが増えていることや、お薬手帳が普及してきたことなどから、調剤薬局でも医療事務の仕事は増えているそうです。(※4)

⑤ 検診センター・健康増進センター

検診センターは健康診断や人間ドックのような検査を行っている所で、健康増進センターは検査のほか、スポーツや栄養指導などと合わせて健康増進をサポートしている施設です。

どちらも仕事内容は基本的な医療事務の業務である受付・カルテ作成・オペレーティング・会計・レセプト業務になりますが、大きく違うのは、迎える相手が患者さんではなく健康な方ということ。サービス業的な明るさや気配りが大事なのだそうです。

⑥ 救急診療施設

急病やケガのときお世話になっている夜間外来や救急センターも、医療事務の職場です。仕事内容は、受付・カルテ作成・オペレーティング・会計・レセプト業務など。

受診する立場からすれば、ありがたい存在。やりがいがありそうですが、土日祝日、夜も働ける人だけの可能性が高いかも。

⑦ 介護サービス施設・老人養護施設

介護サービス施設、老人養護施設や訪問介護ステーション、リハビリテーションセンターのような介護で働く医療事務の業務には、通常の医療事務業務(受付・カルテ作成・オペレーティング・会計・レセプト業務)に、介護報酬の請求業務が加わります。また、介護スタッフのサポートも求められることもあります。

健康保険組合や自治体へ行う「診療報酬請求」と、支払い審査機関(支払基金)へ行う「介護報酬請求」の両方を請求する業務があるのも、介護施設で働く時のポイント。今後は両方のスキルを持った人材が求められていくそうです。

介護関係の現場はこれからも増えてくることですし、こちらも専門知識をつけていけばキャリアアップも見込めそうです…!

⑧ 企業内・ホテル内のクリニック

大きな会社に設置されている診療所やホテルの中にあるクリニックでも医療行為が行なわれているので、医療事務が必要です。

ここでも、受付・カルテ作成・オペレーティング・会計・レセプト業務などの医療事務業務を行います。

数は少ないですが、企業役員などが利用している会員制メディカルサロン、なんていう職場もありました。

⑨ 保険会社

医療事務の職場は保険会社にもあります。

医療保険や損害保険などの保険に加入していれば、ケガや病気で医療機関にかかったとき保険金として医療費を保障してもらうことができます。この保険金を患者さんに支払う審査の中でレセプトを確認するケースがあり、その業務に医療事務の知識が必要とされます。

⑩ 審査支払機関(支払基金)のレセプト点検部署

レセプト(医療費から自己負担分を差引いた額を保険組合などに請求する、明細書)を医療機関から受ける側の支払い機関で、過誤請求のチェックを行うため、レセプトを点検・審査します。

レセプト点検の職場は支払い機関だったり代行業者だったりしますが、自治体が「国保のレセプト点検業務」として直接募集をかけることもあるそうです。

11 医療事務代行会社

聞きなれない言葉でしたが、最近の大きな医療機関には、医療事務代行会社に医療事務の業務部分をアウトソーシングしている所が増えているそうです。

「ハケン社員みたいなもの?」と思いましたが、そうではありませんでした。
派遣社員の場合は派遣先機関の上司の業務指示のもと、派遣先の社員と一緒に働きます。

こちらの医療事務代行会社の場合は、代行会社から病院に派遣されて、その病院内で、受付・カルテ作成・オペレーティング・会計・レセプト業務などの医療事務の業務を行います。

業務そのものを請け負っているので、働く場所は契約先の医療機関ですが、同じ会社の同僚や部下と一緒に働きます。業務指示を出すのも自分が所属する代行会社の上司です。(※5)

あくまでも自分が所属するのは代行会社なので、どうしても合わない職場だったり、何かの都合でその職場を辞めたとしても、別の病院に回してもらえます。

失業の心配なく働ける、って大切なポイントですよね。

12 医療事務ソフト製作会社・専門学校

レセプトソフトや電子カルテシステムを開発するときも、熟練した医療事務の存在が不可欠だそうです。ソフトを作る時も、医療機関の人に使い方を説明する時にも、やっぱり医療事務の豊富な経験と知識が必要だからです。

この仕事は「インストラクター」と呼ばれ、ソフト会社に所属して契約先の医療機関に出向いています。医療事務ソフト製作会社には、ヘルプデスクとして電話で医療機関の業務サポートをする職場もあります。

医療事務の資格取得を目的とした専門学校にも、医療事務の経験者が講師として迎えられています。

確かに、実際に現場を経験した人でないとわからないことって沢山ありますね。かなりのスキルがないと務まらないようですが、キャリアを重ねていけば、こういう働き方もあるとわかりました。

病院内の各部署での仕事

はじめにあげた、病院内の各部署での仕事についてそれぞれくわしく説明していきます。

受付業務

保険証の確認や、初診・再診の手続き(来院した患者さんの保険証を確認する、患者さんに問診票を書いてもらう、診察券の発行など)を主に行います。

受付の印象が病院のイメージになってしまうことも多いので、コミュニケーションには最も気を使う部署かもしれませんね。「あそこの受付感じ悪いよね」って、よく話題になりますから…。

受付が総合案内を兼ねている病院もよく見かけます。総合受付も、院内をご案内する「病院の顔」として、良い印象が求められます。

カルテ管理業務

カルテ業務は、患者さんの基本情報や診療内容、検査などをシステムに入力したり、医師の指示書をもとに電子カルテを作成する業務です。(カルテを整理したり、内容の更新や紛失防止などの管理をする仕事をカルテ管理業務という場合もあります。)

病状や投薬についてなどミスの許されない内容であること、個人情報を扱う責任など、かなり気を使いそうです。

オペレーター業務

オペレーターは、カルテから診療や検査の情報をコンピュータに入力し、診療費の料金計算を行います。

以前のオペレーター業務には、カルテを診療室や医局に届ける「カルテ搬送」の仕事もありましたが、電子カルテが普及してからは減っているそうです。

会計業務

診察が終わった患者さんのために、カルテの内容から医療費を計算し、お会計をするのが主な仕事。

返金や追加請求分があるときに患者さんにご説明したり、請求額に疑問がある方の質問に答えたりすることもあるので、冷静さとわかりやすく伝えられる知識が必要な部署です。

請求業務

患者さんが病院にかかったとき、窓口で支払っている医療費は自己負担分のみ。

自己負担分以外の金額は、診療内容により定められた点数によって医療事務が計算し、レセプト(診療報酬明細書)を作成、医療費を支払う機関に提出します。これを請求業務、またはレセプト業務といいます。

病院の経営に関わる重要な業務で、行った医療措置に対して間違いやモレのない正確さが求められます。

外来クラーク(診療科受付)

大きな病院に行くと診療科ごとに窓口があって、事務員さんが問診票を渡してくれたり、体温計を貸してくれたりしますね。あの仕事が、外来クラーク業務です。

仕事内容としては、受診受付、カルテ準備、患者さんのお呼び出し、検査のご案内、診察予約などがあります。

医師や看護師をサポートし、患者さんがスムーズに診察を受けられるようにお手伝いをするのが、外来クラークの仕事です。

病棟クラーク

ナースステーションの中で看護師たちと一緒に働きます。仕事内容は、入退院手続きや伝票、カルテなどの書類管理、患者さんの食事の管理や面会者の受付など。

患者さんに近い職場なので、医療事務の仕事の中でも「医療に関わっている」という実感を特に感じられる職場かもしれません。

入退院受付業務

入院前の予約受付、手続き業務、入院中や退院の時の請求も行います。

入院する日を患者さんのご希望に合わせて調整したり、入院時の規則について説明したり、病棟へご案内する仕事もあります。

医局秘書業務

医局(医師や看護師のオフィス)で秘書として、医師・看護師が本来の業務に専念できるよう、事務面からサポートするのが仕事です。

スケジュール管理や電話応対、書類整理、接客対応、郵便物の管理、学会の準備や資料作成など、医師をサポートする業務がたくさんあります。

まとめ

医療事務の職場は医療機関以外にも介護施設、公共機関、企業などたくさんありました。

規模の大きな病院では医療事務業務は分業化されており、それぞれの部署で担当の医療事務業務(受付、カルテ管理、オペレーティング、会計、レセプト業務など)を行っています。

小規模な医療機関では医療事務業務の全てに加え、診療の補助や備品の整理などが加わることもあります。

医療機関以外でも、レセプトの確認作業や医療事務ソフト導入のサポートなど…知らなかったけどそんな職場もあるんですね…!

今回調べてみて、医療事務の活躍の場の多さにびっくりしました。

医療事務の仕事といっても、いろんな職場や働き方があるのですね…!医療機関以外にも職場がある、ということも意外でした。

これなら、就職先に困ることもないかしら…?!笑

でも、やっぱりそれぞれの職場の経験が重視されると思うので、希望の職場での勤務経験を積むのが、その後の転職のためにも大事かなと思います…!

わたしはまずは資格試験がんばろう…

<参考図書>
医療事務のすべてがわかる本(日本文芸社) ※1,4
医療事務職をめざす本(成美堂出版)※1,2(一部),3,5