診療報酬請求事務能力認定試験に受かるには?試験内容や合格率など

医療事務の資格の中でも「いちばん難しい」「就職に有利」といわれている診療報酬請求事務能力認定試験について調べてみました。

概要

診療報酬請求事務能力認定試験は、診療報酬請求に従事する者の資質向上をはかる目的で平成6年から実施されている資格です。

診療報酬請求」とは、「診療報酬明細書」を作成して、医療費を支払う機関(患者さんが加入している健康保険組合など)に提出する業務のことです。

(※診療報酬明細書はいわゆる「レセプト」とも呼ばれていて、診療報酬請求は「レセプト業務」と呼ばれることが多いです。
診療報酬明細書(レセプト)は、病院で会計した時に、領収書と一緒にもらう、保険点数が書いてある紙ですね!
このレセプトを保険者(健康保険組合など)に提出して、1点10円で計算した医療費を支払ってもらう仕組みになっています。)

もともと「医療事務」といえばこの診療報酬請求をさしていたそうで、今でも病院の経営に関わる重要な業務として位置づけられています。

診療報酬請求事務能力認定試験は、たくさんある医療事務の資格の中でも「難易度が高い」こと、「実務能力が求められる」こと、そして「指導機関に関係なく受験できる全国統一試験という公平性」からも、医療現場で高い評価を受けている資格です。

試験の詳細

診療報酬請求事務能力認定試験の受験の詳細についてです。

試験日程

診療報酬請求事務能力認定試験は年に2回、7月と12月の日曜日または祝日に実施されます。詳細は以下の通りです。

7月実施

日本医療保険事務協会のHPで受験案内を開始(3月頃・試験日の約3.5か月前)

出願期間(5月〜6月頃・試験日の約2.5か月前3.5か月前)

試験日(7月の日曜日または祝日・試験日の約2か月後)

合格発表(9月末)

12月実施

受験案内の開始(8月頃・試験日の約3.5か月前)

出願期間(10月〜11月頃・試験日の2.5ヶ月前3.5か月前)

試験日(12月の日曜日または祝日)

合格発表(翌年2月ごろ・試験日の約2か月後)

合格発表は文書で通知されますが、日本医療保険事務協会HPや協会だよりにも掲載されます。合格者には合格証が交付されます。

試験会場

試験会場は、以下の全国17カ所となっています。
札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、東京都、横浜市、新潟市、金沢市、静岡市、名古屋市、大阪府、岡山市、広島市、高松市、福岡市、熊本市、那覇市

受験資格

診療報酬請求事務能力認定試験に受験資格はありません。どなたでも受けることができます。

受験料

診療報酬請求事務能力認定試験の受験料は税込み7,500円です。(2018年現在)

合格率

日本医療保険事務協会HPによると、診療報酬請求事務能力認定試験におけるこれまでの平均合格率は医科が約30%、歯科は約38%です。

合格ライン

診療報酬請求事務能力認定試験の合格ラインは公表されていませんが、平成29年12月受験者では以下のように発表されています。

医科・・・学科60点以上 実技85点以上
歯科・・・学科80点以上 実技81点以上

満点はいずれも100点で、合格には学科と実技ともに合格ラインを満たすことが必要です。

また、採点基準についても公表はされていません。

主催団体

診療報酬請求事務能力認定試験は、日本医療保険事務協会が主催しています。

日本医療保険事務協会は診療報酬請求に従事する者の資質向上を目的として活動している団体で、平成25年に内閣府から公益財団法人として認定されました。

連絡先は以下の通りです。

〒101-0047 東京都千代田区内神田2-5-3 児谷ビル
公益財団法人 日本医療保険事務協会
http://www.shaho.co.jp/iryojimu/
電話:03-3252-3811
FAX:03-3252-2233

試験の内容

試験の内容については、以下のことを調べました。

  • 試験の出題範囲・試験方式
  • 公式テキストはあるか
  • 就職に有利か
  • 合格に必要な勉強量
  • 対応講座のあるスクール

出題範囲

診療報酬請求事務能力認定試験の出題範囲は「診療報酬請求事務能力認定試験ガイドライン」に基づく以下の内容になっています。

学科試験

1 医療保険制度等 (1)各種健康保険や医療制度について出題されます。
 (2)給付の内容について出題されます。
2 公費負担医療制度 各種法律や制度による、医療費負担の軽減制度について出題されます。
3 保険医療機関等 (1)保険医療機関(保険薬局)の指定、保険医(保険薬剤師)の登録について出題されます。
(2)特定機能病院などの規定と、保険医療の取り扱いについて出題されます。
4 療養担当規則等 保険医療や後期高齢者医療を担当するとき守るべき規則と、基準について出題されます。
5 診療報酬等 (1)診療報酬点数表(医科、歯科、調剤)の算定方法について出題されます。
(2)入院時の費用算定に必要な知識について出題されます。
6 薬価基準、材料価格基準 医薬品や医療材料の価格とその請求方法について出題されます。
7 診療報酬請求事務 レセプト作成に必要な知識とその実技について出題されます。
8 医療用語 レセプト業務に必要な病名・検査法・医薬品などの用語と、その略語の主なものについて出題されます。
9 医学の基礎知識 身体の部位、臓器、それぞれの機能、病的状態や治療方法の基礎知識について出題されます。
10 薬学の基礎知識 医薬品の種類や名称等の基礎知識について出題されます。
11 医療関係法規 医療施設の規定と各種法律による医療機関従事者の種類、その業務の基礎知識について出題されます。
12 介護保険制度 保険者と被保険者、給付の内容などの制度について出題されます。

実技試験

レセプト業務の実技(医科は外来と入院、歯科は外来)を行います。

試験の方式

診療報酬請求事務能力認定試験には医科と歯科があり、どちらを受ける時も学科試験と実技試験を受けます。

問題数は、学科は20問で五者択一のマークシート方式です。

実技は、原則として医科は外来と入院から1問ずつ計2問、歯科は外来から3問です。

診療録(カルテ)から手書き方式で診療報酬明細書(レセプト)を作成します。

試験時間は3時間。学科と実技で時間は分かれていないので、時間配分は自由です。

試験場への診療報酬点数表その他資料の持ち込みは自由ですが、パソコンや携帯電話などの電子機器の持ち込みは禁止されています。

公式テキストの有無

日本医療保険事務協会に問い合わせたところ、診療報酬請求事務能力認定試験の公式テキストや講座はとくにないそうです。(2018年3月現在)

就職での有利さ

診療報酬請求事務能力認定試験は医療事務に関する資格試験で上位に位置しており、資格取得者に対し医療機関の採用担当者からの評価が高い試験です。(※日本薬科大学医療ビジネス薬科学科HP)

日本医療保険事務協会の行った合格者アンケートでは約68%の人が「就職に有利であった」と答えているそうです。「就職者の選択肢が増えて有利になった」「履歴書に記入できてアピールできる」「実務経験はなかったが、資格で採用された」という回答も出ています。
また、すでに就職している人からも「昇級した」「手当がつくようになった」「パートから正社員になった」「医療事務講座の講師を任されることになった」という声が上がっています。

診療報酬請求事務能力認定試験の合格で目指せる職場としては、
◯レセプト(診療報酬請求)業務
◯会計・受付業務
◯外来病棟クラーク業務
などが代表的なところです。

難易度・資格取得までの平均勉強期間

診療報酬請求事務能力認定試験の難易度は、医療事務資格の中では「高い、やや高い、普通、やや低い、低い」の中の「高い」にあたります。
レセプトの作成(カルテを読み取り、点数を算定して手書きでレセプトを仕上げる)に特化していること、医療保険制度・診療報酬の深い知識が求められることと、合格率が低いうえ試験日程が年に2回ということからも難しい資格と言われているそうです。

資格取得までにかかる時間について、試験を主催する日本医療保険事務協会に問い合わせたり、資格スクールのサイトで調べたところ、

  • 医療事務の初心者・・・基礎学習3ヶ月+試験対策3ヶ月=6ヶ月
  • 医療事務従事者、経験者・・・試験対策3ヶ月

が平均的な勉強時間ということでした。

対応講座があるスクール

診療報酬請求事務能力認定試験に対応する講座があるスクールを調べました。

通学講座のスクール

  • 資格スクール大栄(通信と通学のハイブリッド式)
  • ヒューマンアカデミー
  • 神戸医療事務センター

通信講座のスクール

  • ヒューマンアカデミー「たのまな」
  • ネバギバ
  • フォーサイト

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